測⁠定⁠値⁠の⁠解⁠説

Apple Watchの心⁠電⁠図⁠で⁠み⁠るQRS振⁠幅。拍動⁠の高⁠さ⁠か⁠ら⁠わ⁠か⁠る⁠⁠⁠こ⁠⁠⁠と

QRS振幅は、拍動ごとに現れる主な波の高さを、最も低い点から最も高い点までミリボルトで測ったものです。記録された電気信号の大きさを表すもので、心臓が血液を送り出す力の強さではありません。Apple Watchでは、接触の具合、手首の位置、体格によって変わるため、自分の過去の記録と比べるときに最も役立ち⁠ま⁠す⁠。

Apple Watchの記録には、高く鋭い波が並ぶものもあれば、同じ人が同じ日にとったのに小さく平たく見えるものもあります。QRS振幅はこの高さを数値にしたものですが、そこから多くを読み取りすぎてしまいがち⁠で⁠す⁠。

QRS振⁠幅⁠が表⁠す⁠⁠⁠も⁠⁠⁠の

QRS振幅は、QRS波の最も高い点と最も低い点の電位差で、ミリボルト(mV)で表します。標準的な心電図用紙では、1 mVが10 mm、つまり大きなマス2つ分にあたり⁠ま⁠す⁠。

QRS波の高さは、心臓の電気活動のうちどれだけがその誘導の方向を向いているか、そしてその信号がどれだけよく電極まで届いているかを反映しています。心臓が収縮する強さを測るものではありま⁠せ⁠ん⁠。

実⁠際⁠の1拍⁠で⁠み⁠る⁠QRS⁠振⁠⁠⁠幅

ECG Tracker+の「拍動形態」に表示された1拍。QRS波の最も低い点から最も高い点まで縦向きの矢印が付き、「QRSa 0.86 mV」と表示されている
「拍動形態」で表示した、実際の第I誘導の心電図です。アプリはこの1拍で、QRS波の最も低い点から最も高い点までのQRS振幅を0.86 mVと測定しま⁠し⁠た⁠。

「拍動形態」では、ECG Tracker+が代表的な1拍でQRS波の最も低い点と最も高い点をマークし、その間の高さを表示し⁠ま⁠す⁠。

大⁠き⁠く変⁠わ⁠る⁠理⁠⁠⁠由

  • 接触の具合。 Digital Crownに指をどれだけしっかり当てているか、Apple Watchが手首にどれだけ密着しているかで信号が変わり⁠ま⁠す⁠。
  • 手首と腕の位置。 反対の手首に着けて記録したり、腕の位置を変えたりすると、誘導の向きが変わり⁠ま⁠す⁠。
  • 体格。 心臓と皮膚の間にある組織が、信号を弱め⁠ま⁠す⁠。
  • 体のつくり。 心臓の電気軸の向きは人によって異なり⁠ま⁠す⁠。

こうした理由から、振幅の値が1つあっても、それだけではほとんど意味がありません。ほかの人の値と比べるよりも、同じ方法でとった自分の記録を時間を追って比べるほうが役に立ち⁠ま⁠す⁠。

振⁠幅⁠が⁠と⁠て⁠も高⁠い⁠と⁠き、と⁠て⁠も低⁠い⁠⁠⁠と⁠⁠⁠き

12誘導心電図では、医師は振幅を複数の手がかりのひとつとして使います。特定の誘導でとても高い波が見られる場合は心臓の壁が厚くなっていることがあり、すべての四肢誘導で0.5 mV未満のとても小さな波が見られる場合は低電位と呼ばれ、原因はいくつか考えられます。1 これらの基準は複数の誘導を前提にしているため、Apple Watchの単一誘導には当てはめられま⁠せ⁠ん⁠。

心臓の強さを表すものではありま⁠せ⁠ん

Apple Watchの記録でQRS振幅が低くても心臓が弱いという意味ではなく、高くても心臓が強いという意味ではありません。症状がある場合は、医師に相談してくだ⁠さ⁠い⁠。

よ⁠く⁠あ⁠る⁠質⁠⁠⁠問

Apple Watchで⁠のQRS振⁠幅⁠の正⁠常値⁠は⁠ど⁠の⁠く⁠ら⁠い⁠で⁠⁠⁠す⁠⁠⁠か⁠?

Apple Watchの単一誘導について確立された範囲はありません。値は記録のとり方に大きく左右されるため、自分の過去の記録と比べてくだ⁠さ⁠い⁠。

QRS振⁠幅⁠が下⁠が⁠っ⁠た⁠の⁠は⁠な⁠ぜ⁠で⁠⁠⁠す⁠⁠⁠か⁠?

よくある理由は、接触がゆるくなった、腕の位置が変わった、反対の手首で記録した、といったことです。毎回同じ方法で記録してみまし⁠ょ⁠う⁠。

QRS振⁠幅⁠で心⁠臓⁠の強⁠さ⁠が⁠わ⁠か⁠り⁠ま⁠⁠⁠す⁠⁠⁠か⁠?

いいえ。QRS振幅が測っているのは記録された電気信号で、心臓が血液を送り出す力の強さではありま⁠せ⁠ん⁠。

出⁠⁠⁠典

  1. LITFL: Low QRS voltage

Apple Watchの心⁠電⁠図⁠を、も⁠っ⁠と詳⁠⁠⁠し⁠⁠⁠く

波形全体、参考用の測定値、トレンド、期外収縮の可能性を示すパターンのフラグを、iPhoneで確認できます。処理はデバイス上で完結し⁠ま⁠す⁠。