は⁠じ⁠め⁠に

Apple Watchの心⁠電⁠図⁠の結⁠果⁠を解⁠説。す⁠べ⁠て⁠の分⁠類⁠と⁠そ⁠の⁠意⁠⁠⁠味

30秒間の記録が終わるたびに、Appleの心電図アプリは分類をひとつ表示します。「洞調律」「心房細動」「低心拍数」「高心拍数」「判定不能」、そして新しいバージョンでは「記録状態が良好でない」のいずれかです。どの結果もその記録だけについてのもので、健康であることも、不調であることも意味しません。どの結果でも、その背後にある波形を確認でき⁠ま⁠す⁠。

Apple Watchで心電図をとり終えると、表示されるのは1行のテキストだけです。多くの人にとって、それは「洞調律」で、そのまま次のことに移ります。けれども、「判定不能」が5回続いたり、運動のあとに「高心拍数」と出たり、初めて「心房細動」と表示されたりすることもあります。この記事では、それぞれの結果の意味と限界、そして次にとるべき妥当な行動を説明し⁠ま⁠す⁠。

6つ⁠の結⁠果⁠をひ⁠と⁠⁠⁠目⁠⁠⁠で

結⁠果意⁠味
洞⁠調⁠律一定のリズム。Appleは50~100 bpmと説明してい⁠ま⁠す
心⁠房⁠細⁠動心房細動に合致する不規則なパタ⁠ー⁠ン
低⁠心⁠拍⁠数心拍数が50 bpm未満のため、心房細動をチェックでき⁠な⁠い
高⁠心⁠拍⁠数アプリが十分に評価できる範囲を超える心拍数。その範囲はバージョンによって異⁠な⁠る
判⁠定⁠不⁠能記録を分類できなか⁠っ⁠た
記録状態が良好で⁠な⁠い信号の状態が分類できるほど良好でなかった。バージョン⁠2⁠の⁠み

これらの説明は、Apple自身の案内にもとづいています。1 使える心電図アプリのバージョンは、国や地域によって異なります。iPhoneのヘルスケアアプリで「ブラウズ」>「心臓」>「心電図(ECG)」>「情報」の順に開くと確認でき⁠ま⁠す⁠。2

洞⁠⁠⁠調⁠⁠⁠律

洞調律は、心臓の心房と心室がそろって拍動し、1分間に50~100回の一定のパターンで動いていたことを意味します。1 ほとんどの人が、たいていの場合に目にする結果⁠で⁠す⁠。

同じくらい大切なのが、この結果が意味しないことです。Appleは、洞調律という結果はその記録だけに当てはまるもので、健康であることを意味するものではないと説明しています。洞調律の記録にも期外収縮が現れることはありますし、30秒間の単一誘導の心電図では見えない心臓の病気も数多くあります。詳しくは洞調律のガイドで説明してい⁠ま⁠す⁠。

心⁠⁠⁠房⁠細⁠動

心房細動という結果は、心臓が心房細動に合致する不規則なパターンで拍動していたことを意味します。心房細動は、重い不整脈のなかで最もよくみられるものです。1 波形の上では、拍動の間隔が不規則で、その前にはっきりとしたP波が見られない形で現れるのが一般的⁠で⁠す⁠。

Appleの案内ははっきりしています。心房細動という結果が出て、これまでに心房細動と診断されたことがない場合は、医師に相談してください。胸の痛み、失神、ひどい息切れなど、体調が悪いと感じるときは、すぐに医療機関を受診してくだ⁠さ⁠い⁠。

ECG Tracker+が独自に心房細動を分類することはありません。Appleによる分類を記録と一緒に保持し、波形とR-⁠R間隔を表示します。記録を医師と共有するときに役立ち⁠ま⁠す⁠。

低心⁠拍⁠数⁠と高心⁠⁠⁠拍⁠⁠⁠数

低心拍数は、心拍数が50 bpm未満だったことを意味します。これは、アプリが心房細動をチェックできる範囲を下回ってい⁠ま⁠す⁠。1

高心拍数の意味は、バージョンによって異なります。バージョン1では、心拍数が120 bpmを超えていて、心房細動をチェックできないことを意味します。バージョン2は、150 bpmまで心房細動をチェックします。その使用説明には、心拍数が100~150 bpmで心房細動の兆候がない場合の「高心拍数」という結果と、高心拍数を伴う心房細動を示す別の結果が記載されています。3 150 bpmを超えると、バージョン2でもチェックできま⁠せ⁠ん⁠。

Appleによると、心拍数が低くなる原因としては、一部の薬の服用や、電気信号が心臓全体に正しく伝わっていないことが考えられます。心拍数が高くなる原因としては、運動、ストレス、緊張、アルコール、脱水、感染症のほか、心房細動やそのほかの不整脈も考えられます。1 座って数分間安静にしてから記録し直すと、分類できる結果が得られることがよくあります。心拍数が低い、または高いときに、めまい、失神、胸の不快感を伴う場合は、医師に相談してくだ⁠さ⁠い⁠。

判⁠⁠⁠定⁠不⁠⁠⁠能

判定不能は、記録を分類できなかったことを意味します。Appleが挙げている理由は、バージョン1で心拍数が100~120 bpmだった場合、ペースメーカーや植え込み型除細動器を使っている場合、アプリが認識するように作られていないほかの不整脈や心臓の病気の兆候がある場合、そして一部の人で十分な強さの信号を生み出せない生理的な条件がある場合です。1 それぞれの理由と、それでも波形からわかることは、判定不能のガイドで説明してい⁠ま⁠す⁠。

記⁠録状⁠態⁠が良⁠好⁠で⁠⁠⁠な⁠⁠⁠い

バージョン2で使われる「記録状態が良好でない」は、信号がきれいでなかったために分類できなかったことを意味します。原因のほとんどは記録の条件にあり、体の動き、ゆるいバンド、湿った手首、手首の設定の誤り、近くの電気的干渉などが挙げられます。改善の方法は、ノイズの少ないApple Watchの心電図をとるためのガイドで順を追って紹介してい⁠ま⁠す⁠。

分⁠類⁠か⁠ら⁠は⁠わ⁠か⁠ら⁠な⁠い⁠⁠⁠こ⁠⁠⁠と

Apple Watchの心電図はどれも、医療機関でとる心電図の第I誘導に似た、30秒間の単一誘導の記録です。13 Appleは、心電図アプリでは心臓発作、血栓、脳卒中、高血圧、心不全、そのほかの種類の不整脈は検知できないと明記してい⁠ま⁠す⁠。

症状があるなら、結果は関係ありま⁠せ⁠ん

胸の痛み、圧迫感、締めつけられる感じ、失神、ひどい息切れがあるときは、Apple Watchの表示にかかわらず救急医療が必要⁠で⁠す⁠。

ど⁠の結⁠果⁠で⁠も、そ⁠の中⁠身⁠を⁠見⁠⁠⁠る

分類は1行だけです。その背後には、詳しく見ることのできる30秒間の波形があります。ECG Tracker+は、Appleの結果が「判定不能」の場合でも、それぞれの記録を、心拍数、R-⁠R間隔、参考用の間隔の推定値とともに表示し、期外収縮の可能性がある拍動があれば、それもあわせて示し⁠ま⁠す⁠。

ECG Tracker+の心電図の詳細画面。「洞調律」に分類された66 bpmのデモ用のApple Watchの心電図を、校正済みグリッド上の波形全体とともに表示
Appleによる分類は、波形や測定値と並んで、すべての記録に残り⁠ま⁠す⁠。

どこを見ればよいかは、Apple Watchの心電図の読み方ガイドで紹介してい⁠ま⁠す⁠。

よ⁠く⁠あ⁠る⁠質⁠⁠⁠問

Apple Watchで「洞⁠調⁠律」⁠と出⁠た⁠ら、よ⁠い結⁠果⁠で⁠⁠⁠す⁠⁠⁠か⁠?

洞調律は、その記録の間、心臓が50~100 bpmの一定のパターンで拍動していたことを意味します。ほとんどの人にとって想定どおりの結果ですが、当てはまるのはその30秒間だけで、健康であることを意味するものではありま⁠せ⁠ん⁠。

Apple Watchの心⁠電⁠図⁠で「心⁠房細動」⁠と表⁠示⁠さ⁠れ⁠た⁠ら、ど⁠う⁠す⁠れ⁠ば⁠よ⁠い⁠で⁠⁠⁠す⁠⁠⁠か⁠?

これまでに心房細動と診断されたことがない場合は、医師に相談してください。胸の痛み、失神、ひどい息切れなどの症状がある場合は、救急医療を受けてくだ⁠さ⁠い⁠。

「判⁠定不⁠能」⁠と「記⁠録状⁠態⁠が良⁠好⁠で⁠な⁠い」⁠の違⁠い⁠は何⁠で⁠⁠⁠す⁠⁠⁠か⁠?

バージョン2の「記録状態が良好でない」は、たいていは自分で改善できる信号の問題を示しています。「判定不能」は記録を分類できなかったことを意味し、心拍数の範囲、ペースメーカー、そのほかのリズムなど、さまざまな理由で起こり⁠ま⁠す⁠。

Apple Watchの心⁠電⁠図⁠で、心⁠臓発⁠作⁠は⁠わ⁠か⁠り⁠ま⁠⁠⁠す⁠⁠⁠か⁠?

いいえ。Appleは、心電図アプリでは心臓発作を検知できないと説明しています。胸の痛み、圧迫感、締めつけられる感じがあるときは、救急車を呼んでくだ⁠さ⁠い⁠。

出⁠⁠⁠典

  1. Appleサポート「Apple Watchの心電図アプリで心電図を⁠と⁠る⁠」
  2. Appleサポート「Apple Watchで利用可能な心電図アプリのバージョンにつ⁠い⁠て⁠」
  3. Apple「心電図」App 使用⁠説⁠明⁠(ECG Global 2.0)

Apple Watchの心⁠電⁠図⁠を、も⁠っ⁠と詳⁠⁠⁠し⁠⁠⁠く

波形全体、参考用の測定値、トレンド、期外収縮の可能性を示すパターンのフラグを、iPhoneで確認できます。処理はデバイス上で完結し⁠ま⁠す⁠。