トレンドと⁠履⁠歴

中⁠央値⁠と振⁠り返⁠り⁠で⁠わ⁠か⁠る、心⁠電⁠図⁠のト⁠レ⁠ン⁠ド⁠の読⁠⁠⁠み⁠⁠⁠方

ECG Tracker+の「トレンド」は、7日間から1年間までの期間に記録した心電図の測定値をまとめて表示します。中央値はあなたの標準的な値を、最新の値はいちばん新しい記録を示します。振り返りの文章は、前の期間から何が変わったかをわかりやすい言葉で説明し⁠ま⁠す⁠。

過去30日間を表示したECG Tracker+の「トレンド」画面。14件の心電図をもとにしたわかりやすい振り返りと、心拍数の中央値74 bpmを表示
デモ用の記録によるトレンドの表示例です。振り返りの文章は、選択した心電図だけについて説明してい⁠ま⁠す⁠。

1件の心電図は、30秒間のスナップショットです。それが1か月で20件集まると、あなたにとって何が標準的なのかが見えてきます。そのためにあるのが「トレンド」です。記録の一覧を、測定値がどう推移しているかがわかる全体像に変えてくれます。どの点からでも、元の心電図を開くことができ⁠ま⁠す⁠。

「ト⁠レ⁠ン⁠ド」⁠で⁠わ⁠か⁠る⁠⁠⁠こ⁠⁠⁠と

「トレンド」には、保存された心電図の測定値がまとめて表示されます。選んだ期間ごとに、次のカードが並び⁠ま⁠す⁠。

  • 心拍数(記録から⁠算⁠出⁠)
  • 拍動の規則性(拍動の間隔がどれだけ均等だっ⁠た⁠か⁠)
  • HRV (rMSSD)(30秒間の記録ごとの、拍動ごとの間隔のゆ⁠ら⁠ぎ⁠)
  • 期外収縮率(期外収縮の可能性がどのくらいの頻度でマークされ⁠た⁠か⁠)
  • 記録品質(記録がどのくらい解析に使える状態だっ⁠た⁠か⁠)
  • QTc(補正したQT間隔の推⁠定⁠値⁠)
過去30日間のECG Tracker+の「トレンド」カード。拍動の規則性96%、HRV(rMSSD)25 ms、期外収縮率0%を表示し、いずれも「標準」のラベル付き
各カードには、その期間の中央値、前の期間からの変化、個々の記録を示す小さなグラフが表示され⁠ま⁠す⁠。

画面上部で7D、30D、90D、1Yを選ぶと、期間を切り替えられます。無料プランでは、過去7日間の心拍数と拍動の規則性を確認できます。Proでは、すべてのカードと、より長い期間を利用でき⁠ま⁠す⁠。

中⁠央値、最⁠新⁠の値⁠、⁠変⁠⁠⁠化

各カードでまず目に入るのは中央値です。その期間の記録を小さい順に並べたときに、真ん中にくる値のことです。1件だけ極端な記録があっても中央値はほとんど動かないため、標準的な値を表すのに向いてい⁠ま⁠す⁠。

架空の例で考えてみましょう。心拍数が60、62、64、66、90 bpmの5件の記録がある場合、1件だけ大きく高い記録があっても、中央値は64 bpmです。90 bpmの記録がいちばん新しいものなら、最新の値は90 bpmになります。どちらも正しい値で、答えている問いが違うの⁠で⁠す⁠。

中央値の横には、同じ長さの前の期間からの変化が表示されます。たとえば、その前の30日間と比べて「↓ 8 bpm」のように表示され⁠ま⁠す⁠。

わ⁠か⁠り⁠や⁠す⁠い言⁠葉⁠で⁠の振⁠り⁠返⁠⁠⁠り

「トレンド」の上部には、その期間を文章で説明する短い振り返りが表示されます。たとえば「記録のあった13日間に記録された14件のECGでは、心拍数の中央値は74 bpmで、その前の30日間から8 bpm減少しました」のような文章です。期外収縮の可能性がある拍動がマークされていた場合は、そのことと、解析した何拍の中で見つかったかも示され⁠ま⁠す⁠。

振り返りが説明するのは、あなたが記録した心電図だけです。記録と記録の間に心臓がどうしていたかは説明しま⁠せ⁠ん⁠。

ど⁠の点⁠か⁠ら⁠で⁠も元⁠の記⁠録⁠を⁠開⁠⁠⁠く

トレンドがどれだけ役立つかは、その元になっている記録しだいです。カードをタップして詳細画面を開き、グラフに触れて点を選び、その点をタップするとその心電図が開きます。「計測数」を展開して、期間内のすべての記録を一覧することもでき⁠ま⁠す⁠。

実際の記録を見ると、意外な値の理由がわかることがよくあります。110 bpmという心拍数は、階段を上った直後にとった心電図だったのかもしれません。記録にメモがあれば、思い出す手がかりになり⁠ま⁠す⁠。

変⁠化⁠は慎⁠重⁠に読⁠み⁠⁠⁠取⁠⁠⁠る

トレンドに表れる数値の変化は、記録どうしに違いがあるという意味では本物です。ただ、なぜ変わったのかまではわかりません。結論を出す前に、次の点を確認しまし⁠ょ⁠う⁠。

  • それぞれの期間に記録は何件あるか? 心電図が3件だけの中央値は、20件の場合よりもずっと不安定⁠で⁠す⁠。
  • いつ記録したか? 朝の安静時の記録と、夜の運動後の記録は、そのまま比べることはできま⁠せ⁠ん⁠。
  • 同じ方法か? QTcの計算式を変えたり、手動で調整したりすると、数値は変わり⁠ま⁠す⁠。
  • 誰の記録か? ほかの人があなたのApple Watchでとった心電図が混ざると、まとめの値がずれることがあります。除外する方法はほかの人の心電図を除外するガイドで紹介してい⁠ま⁠す⁠。

たとえば数分間安静にしたあと座って記録するなど、似た条件で記録すると、トレンドはずっと意味のあるものになり⁠ま⁠す⁠。

値⁠が⁠な⁠い⁠こ⁠と⁠は、ゼロ⁠で⁠は⁠⁠⁠な⁠⁠⁠い

ある記録に特定の測定値がない場合、その記録はそのカードから外れるだけです。ゼロとして数えられることはないので、中央値を引き下げることもありません。QTcのカードの点が心拍数のカードより少ないことがあるのは、このためです。一部の値が表示されない理由は、測定値が表示されない理由のガイドで説明してい⁠ま⁠す⁠。

トレンドは状況を知るためのもの⁠で⁠す

トレンドの変化は、気づくきっかけとなる情報です。気になる場合は、医師に相談する材料にしてください。トレンドは診断ではなく、安定しているからといって問題がないとは限りま⁠せ⁠ん⁠。

よ⁠く⁠あ⁠る⁠質⁠⁠⁠問

振⁠り返⁠り⁠の文⁠章⁠とト⁠レ⁠ン⁠ド⁠のカ⁠ー⁠ド⁠で、中⁠央値⁠が違⁠う⁠の⁠は⁠な⁠ぜ⁠で⁠⁠⁠す⁠⁠⁠か⁠?

同じ期間でも、まとめ方が少し異なる場合があるため、数値にわずかな違いが出ることがあります。詳細カードを開くと、計算に含まれるすべての記録を確認でき⁠ま⁠す⁠。

ト⁠レ⁠ン⁠ド⁠を役⁠立⁠て⁠る⁠に⁠は、心⁠電⁠図⁠が何件必⁠要⁠で⁠⁠⁠す⁠⁠⁠か⁠?

決まった数はありませんが、似た条件での記録が多いほど、中央値は安定します。まずは数週間、週に数件ずつ記録するとよいでし⁠ょ⁠う⁠。

ト⁠レ⁠ン⁠ド⁠に⁠は、ヘ⁠ル⁠ス⁠ケ⁠アア⁠プ⁠リ⁠の心⁠拍⁠数デ⁠ー⁠タ⁠も使⁠わ⁠れ⁠ま⁠⁠⁠す⁠⁠⁠か⁠?

トレンドがまとめるのは、心電図の記録から得た測定値です。光学式センサーによる心拍数の測定値は、別の画面である「心拍数のタイムライン」に表示され⁠ま⁠す⁠。

Apple Watchの心⁠電⁠図⁠を、も⁠っ⁠と詳⁠⁠⁠し⁠⁠⁠く

波形全体、参考用の測定値、トレンド、期外収縮の可能性を示すパターンのフラグを、iPhoneで確認できます。処理はデバイス上で完結し⁠ま⁠す⁠。